春先の肌荒れは花粉が原因かも!肌荒れ対策の方法は?

冬が終わり、そろそろ春という時期に飛び始める花粉。花粉症によるクシャミや目のかゆみなどに多くの人が悩んでいると思います。

しかし花粉による害はそれだけではありません。実は花粉は、肌荒れの原因になるということをご存知でしたか?

花粉による肌荒れは、「冬の肌荒れがまだ長引いているのかな」くらいにしか思わず、見落としてしまいがちです。花粉が原因の肌荒れであれば、対策が必要になってきます。

今回は、花粉が原因で起こる肌荒れの症状や、予防・対策方法をご紹介します。春先の肌トラブルに悩んでいる方は、参考にしてみて下さい。

花粉と肌荒れの関係

花粉症による肌荒れのことを「花粉皮膚炎」といいます。クシャミなどと同じで、花粉症の症状のひとつなのです。

花粉で肌が荒れるのは、肌のバリア機能が低下することが原因として考えられます。春は冬よりはまだ暖かいものの、冬と同じで湿度が低めで肌が乾燥しやすい状態にあります。また、冬よりも春の方が紫外線が強くなるので、紫外線による肌へのダメージも大きくなります。春は寒暖差が大きいというのもあり、免疫力が低下します。

これらの複数の要因が重なると、肌のバリア機能が低下し肌が敏感になってしまうため、花粉によるダメージを受けやすくなるのです。その結果、酷い肌荒れや炎症が起こってしまいます。

 

花粉が多く飛ぶ時期

花粉症の原因として最も多いのは、スギ花粉によるものです。スギ花粉は2月下旬から飛散が始まります。3月中旬にピークを迎え、5月上旬ごろまで飛散します。

飛散量が多く、関西で特に心配しなければならないのがヒノキ花粉です。ヒノキは関西で良く植えられているため関東よりも飛散量が多めです。関西では3月から4月にかけてがピークで、関東は2月、東北では4月に飛散します。

その他にはカバノキ花粉があり、関東では3月から4月にかけてがピークで、関西では3月に特に多く飛散します。

 

花粉による肌荒れの症状

花粉が原因で起こる肌荒れの症状をご紹介します。こんな肌トラブルに悩まされていたら、それは花粉皮膚炎かもしれません。

肌の乾燥

もともと春先は空気が乾燥しているため肌が乾燥しやすいのですが、花粉によって乾燥がさらにひどくなります。冬よりも乾燥が悪化したと感じたら、それは花粉が原因である可能性があります。

肌が赤くなる・赤い湿疹ができる

何故か肌が赤くなっている場合は、花粉によるアレルギー反応である可能性があります。かゆみや肌荒れといった分かりやすい症状が出なくても、普段にはない赤みや湿疹が現れることがあります。

特に症状が表れやすいのは、頬や目の周りです。

肌がかゆくなる

花粉症といえば目のかゆみが出ることが多いですが、肌にもかゆみが出ることがあります。かゆいからといってガリガリと掻いてしまうと、さらに肌にダメージが加わり、花粉の影響を受けやすくしてしまいます。

春先だけ肌が荒れる

普段は肌荒れとは無縁なのに、春先にだけ肌の状態がおかしくなるという場合は、花粉が原因の皮膚炎である可能性が濃厚です。

 

花粉による肌荒れの予防方法

春先は花粉が大量に飛散しています。外を歩くだけでも肌荒れを引き起こしやすくなるので、しっかりと対策をしておきましょう。

日頃のスキンケアを念入りに行う

肌の調子を整えるには、毎日のスキンケアがきちんとできていることが大前提です。特に花粉の飛散が増える時期というのは、花粉が飛んでいなかったとしても肌の調子が悪くなりやすい環境になります。保湿をしっかりとして肌の乾燥を防ぐようにしましょう。

出かけるときは日焼け止めを塗る

夏の紫外線よりは弱いですが、春先もそれなりの量の紫外線が降り注いでいます。紫外線によって肌がダメージを受けると花粉の影響を受けやすくなるため、日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。

外出後は花粉を取り除く

春先は、外を歩いているだけで花粉が肌や服、髪などに付着します。そのまま放置しておくと、アレルギーを発症する確率が上がってしまいます。

外出後は服や髪についた花粉をブラシなどで払って取り除くようにしましょう。手洗いや洗顔も行うとより効果的です。シャワーを浴びれば多くの花粉を短時間で簡単に落とすことができます。

肌を傷つけない洗顔方法を心がける

春先の肌はとても敏感で、ちょっとした刺激でも荒れやすい状態です。そのため、洗顔時には肌に負担をかけないように気を付ける必要があります。

洗顔料をよく泡立てずに肌をゴシゴシと擦って洗う方法だと、肌にとても負担がかかってしまいます。洗顔によって肌の表面が荒れてしまうと花粉の影響を受けやすくするだけなので、乱暴な洗顔方法はやめましょう。

できれば洗顔ネットを使い、密度の濃いモチモチ泡で、肌に指が直接触れないように優しく洗うようにしてください。

規則正しい生活をする

免疫力が低下すると花粉の影響を受けやすくなるので、免疫力を下げないような生活を心がけることも大事です。

早寝早起きはもちろんですが、ぐっすりと深い眠りにつくことも大事です。また、栄養バランスが偏った食事をしていても免疫力が下がりますので、しっかりと栄養を摂るようにしましょう。免疫力を上げる食材といえば緑黄色野菜や玄米、海藻、キノコ類、発酵食品が有名です。毎日の食事に取り入れてみましょう。

 

まとめ

花粉が原因で起こる「花粉皮膚炎」というものがあることを、初めて知った方も多いのではないでしょうか。花粉症のクシャミなどと同じで、肌も花粉の影響を受けるのです。春先にだけ肌の調子が悪くなったり、赤みや湿疹が気になったり、酷い肌荒れが起こったりする場合は「花粉皮膚炎」を疑ってみましょう。

花粉皮膚炎を防ぐ方法は色々あります。皮膚炎の原因になる花粉を家の中にできるだけ持ち込まないようにし、外出後はブラシなどで服や髪の花粉を取り除くようにします。手洗いや洗顔をすればもっと効果的ですし、洗顔方法を変えるだけでも花粉皮膚炎を予防する効果が期待できるでしょう。

規則正しい生活や、バランスのとれた食事は、美容と健康の基本です。綺麗で健康な肌を保つために、生活習慣なども見直してみて下さい。