水の摂取量とむくみって関係があるの?正しい水分の取り方とは

むくみは多くの女性が悩んでいると思います。

朝起きたら顔がむくんでパンパンに。仕事中は脚がむくんで、朝は履けていた靴が夕方には履けなくなっていてイライラ。仕事中にマッサージをするわけにもいきませんし、困ってしまいますよね。

もしかしたら、むくみの悪化は水分の摂取量が関係しているのかもしれません。

水分の摂取量が多すぎると、むくみが悪化するようなイメージがあります。ところが実際は、水分の摂取量が少なければ少ないほど、むくみになる危険性が高まるのです。

むくみは、余計な水分が体内に溜まるために起こるものです。それなのに水分の摂取量が多い方がいいというのは、一体どういうことなのか気になりませんか?

今回は、むくみの原因や、水分の1日の摂取量目安、水分の正しい補給方法などをご紹介します。

むくみと水分の関係

むくみとは

むくみとは、水分が皮下組織に溜まっている状態のことを言います。

通常であれば余分な水分は体外に排出されますが、水分の排出がうまくいかなくなると、体の中に水分が溜まったままになります。

血行不良がむくみの原因になる

むくみの原因は一つではありません。

まず考えられるのが血行不良です。血行不良は、運動不足や不規則な生活、寒さ、月経前のホルモンバランスの乱れなどが原因で起こります。女性は男性よりも自律神経が乱れがちなので、血行不良になりやすいのです。

余分な水分は、血液によって体外に排出されます。しかし血行不良になると、血液が不要な水分を運ぶという働きがうまく機能しなくなるため、体内に水分が溜まったままになります。

水分の摂取量が少ないとむくみの原因になる

むくみは、余計な水分が体内に溜まることで起こります。それを聞くと、水分補給を控えればむくみが改善するように思われるかもしれません。

しかし実際には、水分の摂取量が不足していると、体は水分を溜めこもうとします。つまり、むくみがさらに酷くなってしまうのです。

水分は人体にとってとても重要なものです。不足すると体のあちこちに不調が出てきます。そのため体は、体内の水分が不足していると分かると、水分の排出を控えて体の中に溜めこもうとするのです。

夏は熱中症の危険性があるため、水分補給を意識してしっかりと行う人が多いと思います。しかし寒い冬場はその心配がないので、水分補給を怠りがちになります。

実際には、冬でも暖かい場所にいれば体内から水分がどんどんと失われていってしまいます。熱中症にはならなくても、水分不足になる可能性は十分にあります。そこに寒さによる血流悪化が加われば、むくみはさらに悪化します。

 

1日2リットルの水分が必要って本当?

水分の摂取量について、「1日2リットル」が目安だという話を聞いたことがありませんか?実は、1日に必要な水分量は人によって異なります。

一般的には、水分の摂取目安量は「体重×30ml」だと言われています。体重が85kgの場合は2.5リットル、50kgの場合は1.5リットルの水分を摂ればいいという計算になります。

ただし、どんな人でも1日に最低1.5リットル摂取したほうがいいとも言われていますので、体重が50kgより軽い人でも、1日1.5リットルを目安に飲むといいでしょう。

運動量が極端に多い人は、汗をかいて水分が失われてしまうので、この目安量よりも多めに摂取する必要があります。体内の水分が不足しやすい夏場も、目安量以上飲んだ方がいいでしょう。

 

水分の正しい取り方とは

寒い時期でもしっかり水分補給をする

水分量が不足すると、むくみが悪化するというのは前述の通りです。そのため、むくみの改善のためには、冬場であっても水分補給をしっかりと行うことが大切です。

冷たい水を飲むと血流が悪化しやすいので、ぬるめの水か白湯をおすすめします。

喉が渇く前に適量を飲む

喉が渇いた時に水分補給をすればいいと思っていませんか?喉の渇きは水分不足を知らせるサインです。つまり、喉の渇きが出てしまっている時点で、すでに体内の水分が足りなくなっているということになります。

一度喉が渇いてしまうと、体が水分を溜めこむモードに切り替わってしまいます。こまめに水分補給をして、体内の水分が常に足りている状態にしておきましょう。

一気に沢山飲みすぎると、腎臓に負担がかかりむくみが起こりやすくなります。1回に飲む量は200mlで、6回以上に分けて飲むのが理想的です。

カリウムも摂取する

水分を摂るのはとても大事なことですが、ただ摂取しただけでは水分が体に溜まりやすくなることがあります。余分な水分を排出するには、カリウムを多く含む食品を摂ることも重要です。

カリウムを特に多く含む食品は、キュウリやトマト、リンゴ、バナナ、海藻類です。これらを毎日の食事に取り入れて、積極的に摂取するようにしましょう。

やみくもに水分を摂るのではなく、水分を排出させることも考えながら水分補給をするのが、むくみを改善させるコツです。

味噌汁やスープで水分補給するのは避ける

味噌汁やスープで、食事の時に水分補給をしようとするのは避けましょう。味噌汁やスープには、塩分が多く含まれています。塩分の摂りすぎは体内に水分を溜めこむ原因となってしまいます。

味噌汁やスープは通常の食事で飲むくらいの量であれば、むくみに直接影響はしません。しかし水分補給のためといって、何杯も飲むのは危険です。

特にラーメンのスープは塩分が非常に多いので、スープを飲み干すのはやめた方がいいでしょう。

 

まとめ

むくみの原因は水分なのに、水分の不足がむくみを招くというのは驚きですね。むくみの改善のために水分補給を控えていたという人は、目からウロコだったのではないでしょうか。

女性は月経があるため、ホルモンバランスが常に変化しています。ホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れやすくなるので、血行不良の原因となってしまいます。手足の冷えを感じたら血行不良になっている証拠です。できるだけ体を温めるようにし、血流を良くするように努力すれば、余分な水分を体外に排出する働きが活発になるでしょう。

仕事中にマッサージをするのはなかなか難しいですが、休み時間などに軽い運動をするのも効果的です。

水分の排出を促すには普段の食生活を見直すことも大切です。喉が渇く前に適量の水を飲み、カリウムも意識して摂取しましょう。

ツライむくみの症状を少しでも軽くできるように、今日からでも実践して行きましょう!